人権という日本語

福祉に関わる仕事をしていると人権についてリアルに考えなければならない場面に会うことがあります。

たとえば私の働いているグループホームは常時施錠されています。利用者が外出したい時には職員が付き添って外出を行っています。
本人が外に出たがっていても、付き添える職員がいなければ外出できません。

こう書くと明らかに人権を無視したひどい施設のように感じる方も多いと思います。
しかしこのような施設は決して少なくはありません。
「カギをかけないグループホーム」というのが見出しになるくらい、グループホームでは半監禁状態が常態化しているのです。

人権という言葉が、ネガティブな響きを持って感じられる人がいるというのもショックでした。

おそらく私的なワガママを言う人というようなイメージなのでしょう。

ライツとは「正しさ」と同義の言葉なのです。日本語の上では権利と正義なので同音異義語のように感じられますが、英語では権利と正義は別の言葉ではなく一つの言葉で同音同義なのに翻訳する際に権利という言葉を当てたのがよくなかったのではないかと感じます。

しまうまのしごと

変えられるところを変えていく

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